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2020.5.20

[新型ウイルス]小1児童心のケアを 慣れるリズム失いストレス大きく 本県でも登校再開 声掛け不安聞いて/家で活動の準備も

本県も対象となった緊急事態宣言を受けて4月半ばから休校に入った小学校が順次、登校を再開している。ただ、入学後すぐに休校となった1年生の保護者からは、学校生活に戻る子どもの心理面を懸念する声が上がる。専門家は「学校に慣れるリズムが取れなくなってしまった子どものストレスは大きい」としてケアを呼び掛けている。

長女が小学1年生の新潟市中央区の栄養士女性(31)は、入学から2週間で休校になった当時について「子どもはとても残念そうだった」と振り返る。新生活に緊張した毎日を送る中でも、友達の名前を覚えるなど学校が楽しくなってきた時期だったという。
ただ、当時も学校生活の制限は大きかった。常に友達と距離を保ち、給食は全員が前を向いて無言で食べていた。分散登校が始まっても学校で過ごす時間は限られ、普通の生活は取り戻せそうにない。
「学校は友達とたくさん遊んで勉強して、楽しい場所という意識がほとんどないのがかわいそう」と女性。長女の「どうせまた休みになるんでしょ」と投げやりな様子も気に掛かる。
新潟市東区の主婦(33)も学校の本格再開を前に「子どもが友達となじめるだろうか」と不安を明かす。休校中は家庭で見守りができるため、小学1年生の長男はずっと自宅で過ごした。一方、見守りができる人がいない家庭の子どもは学校や学童保育で預かりがあったことから、「友達の輪ができ上がっているのではないか」と懸念する。
入学直後は1年生になった自信に満ちあふれていた長男が、再開後も意欲を持って学校生活を送ることができるかも心配だという。
小学校は保育園や幼稚園と比べ、規模や授業の受け方など環境が大きく変わる。新潟市スクールカウンセラーの坂井淳子さん(58)=新潟市江南区=は、年度初めに友達や先生と関係を作り交流する機会がなかったことで、「子どものストレスは大きくなっている」と指摘する。
小さい子どもは自分の気持ちをうまく言葉にできない。チックやおねしょ、泣くなどの身体症状が出る場合もあるという。「イライラしていそう、疲れていそうだと思ったら声を掛けて不安を聞いてあげて」と坂井さん。
分散登校でも規則正しい生活リズムは維持し、学校に慣れやすいよう家族で一緒に通学路を歩いたり、教科書を読んだりするのがお勧めだ。学校で行う活動を踏まえて家で掃除や食事の準備を手伝ったり、植物を育てる実験をしたりするのも本格再開に向けた準備になる。
坂井さんは「連絡帳などで先生と連絡を取り合い、気になったことは共有してほしい」と呼び掛けた。

2020年5月19日

 

写真=分散登校の準備で久しぶりに登校する子どもたち=5月11日、新潟市西区の新通小

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