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2020.1.12

なぜ?なに?教育改革 19 結局どうなる共通テスト マークシート式変わらず

前回は新しく来年から始まる大学入学共通テスト(共通テスト)で、注目ポイントだった英語の民間検定試験の活用と記述式問題の導入が見送られて、お兄ちゃんたち受験生が困っているというお話だったわね。

<思考・判断・表現力問う>

そうそう。僕たち高2は、1年後の共通テストを初めて受けるんだけど、いろいろ準備していた人ほどショックを受けているよ。で、先生に聞きたいんだけど、いろいろ方針変更があったけど、結局新しいテストは今とどう違うの?
ちょうど、新潟日報生活面で7日から「変わる学び」という大型企画が始まって、その関連特集(3日朝刊)で分かりやすく解説してくれていたから、それをもとに説明しよう。
2021年1月にスタートする共通テストは記述式の導入を見送ったので、全部の問題が今の大学入試センター試験と同じマークシート方式で行われる。ただ形式は一緒でも問題の中身は、新しい学習指導要領に合わせた「思考力・判断力・表現力」を評価する問題が増えることになっているんだ。
おととしのプレテスト(大学入学共通テスト試行調査)で出ていたような、今までとちょっと変わった問題が出るということね。
そう。具体的には、普段の生活や社会の出来事の中から課題を見つけて、その解決方法を考えるような問題だね。考えるための資料として表やグラフなどのデータを問題に取り入れるのも特徴だよ。プレテストでは数学で小学校の階段の写真や建築基準の図が出たり、物理基礎でケーキ焼き機を扱った問題が出されたりして「へえー」と思った人も多かったんじゃないかな。

<リスニング配点倍に>

民間検定試験をやめた英語は、テストの内容は変わらないのかな。
共通テストでは英語の「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能を総合的に評価しようと、民間検定試験を導入する予定だったんだけど延期になった。それで従来通り「読む」と「聞く」の技能を試す問題が出される。変わったのは両者の配点バランスで、「読む」(筆記=リーディング)と「聞く」(リスニング)がそれぞれ100点ずつ(200点満点)になるんだ。
あと、民間試験の活用を前提に、発音やアクセントなどを単独で問う問題は出題しない方針だったけれど、これは変更しないことになったよ。それから、出題は全部英語になる見通しだ。
問題文が全部英語になるんだ。それはだいぶ印象が変わりそうね。
こういった変更点は、文部科学省の発表資料やプレテストの中身から想定されていることなんだけれど、実際にはさらに検討をして変わっていく可能性もあるから注意が必要だね。
やっぱり、今までよりも難しい内容になりそうだなあ。共通テストの問題を解けるようになるにはどうすればいいの?
確かに正答率は低くなるだろうと予想される。でも、前にも説明したけれど普段の勉強で日頃から知識を付けていれば、基本的に解けない問題ではない。ただ、答えを単に覚えるだけじゃなく、いつでも「なぜそうなるんだろう」と考える癖を付けていると、こういった問題も取っ付きやすくなると思うよ。

翔(しょう) 高校2年生の兄。来年受験の切迫感はあまりない。
美咲(みさき) 中学1年生の妹。受験や勉強のことは兄を参考にしようと考えている。
J先生 教育問題に詳しい先生。いろんなことを分かりやすく解説するのが得意。

2020年1月8日

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