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2019.9.24

なぜ?なに?教育改革 12 NIEコーディネーター・関口修司さんに聞く(下) 普段から新聞読む習慣を

-前回は、論理的な思考を育むために実用的な文章を読む力が求められているというお話でした。実用的な文章と言えば、新聞もそうだと思いますが。
新聞はまさに実用的な文章の集まりですよね。なので新聞を普段から読んでいれば、かなりの読解力も付くだろうと思います。
-新聞の記事そのものが入試問題になるということもあるのでしょうか。
新聞をモデルにした文章を使った問題文が出題されるということはあると思います。ただ、普段からそういう出題に接することは難しいです。しかし、日常生活の中で新聞を読むライフサイクル、習慣ができていれば、そういうものに出くわしても比較的短い時間で深く読み取れる。それは普段から新聞を目にしている子たちの強みじゃないかなと思います。

<背景となる知識必要>

-普段から新聞を目にするような生活習慣が大切だということでしょうか。
これからの入試を考えると、クイズ問題の言葉を暗記するような「覚える知識」ではなく、日常生活の中で常に「背景となる知識」が蓄積されるような生活習慣を持つことがとても大事だと思います。それが最終的には、小論文や記述式問題を解く時などに非常に力を発揮するんじゃないかと思います。

<正しい情報判断力も>

-これまで「教育改革」の目指す、思考力や「主体的、対話的で深い学び」についてうかがってきましたが、具体的にはどうすればいいのでしょう。そのヒントを教えてください。
新学習指導要領の総則では「信頼性の高い情報や整理されている情報を活用できるように」とあります。大事なのは情報の活用力です。また、先生が用意した資料で勉強するのではなく、自分から収集し探していくことも求められていて、その意味で子どもたちがあやふやな情報にたどり着かないように、信頼性のある情報を見つけさせることも大切です。具体的には「学校図書館を利用しなさい」ということが、かなり強く指摘されています。さらに情報が曖昧だったり、疑わしかったりしてはいけないという意味で新聞の利用も注目されています。
-何が正しい情報かを判断する力が重要だと思いますが。
それがとても大事です。その基準ができていれば、新しい情報でも「これは信頼できる」とか「これはちょっと待てよ、もう少し見極めてから」という判断ができる。いっぺんには無理でもトレーニングをしていく必要があります。思考の前提として必要な情報を、新聞や本、テレビ、ネットなど、どこから得るのが一番効率的で信頼性が高いのか。それぞれのメディアの長所短所を考え、一番望ましいものを判断できないといけません。
-新聞だけが良いというわけではないのですね。
新聞は正確さに加え、読むことで世の中のたくさんの情報に「タグ付け」して整理することができる効果があります。今、私は学生に新聞の良さを一生懸命伝えていますが、これからは多分多くの子がどんどんネットを使うようになる。でも、大人になった時に「これはネットでいいけど、こっちは新聞で読もう」とか「こっちはテレビで」と、選択肢をきちっと持たないとダメだと思うんです。いろんなメディアの特性を理解し、上手に使い分けできるような子どもたちを育てるのも今回の教育改革の狙いで、それが最終的に生きるための思考力の基盤になっていくのだと思います。

 

2019年9月22日

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