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2019.7.16

なぜ?なに?教育改革 7  英語の民間試験(下) 共通IDで成績提供

J先生  2020年度から始まる大学入学共通テストで導入される英語の民間検定試験についてもう少し詳しく説明しよう。
翔  僕と同じ今の高校2年生から、その対象になるということだよね。しっかり聞いておかなくちゃ。
J先生  共通テストの英語では、大学入試センターの「大学入試英語成績提供システム」が使われる。この仕組みを利用するために受験生はまず1人に1つの「共通ID」を取る。英語の民間検定を受ける時に共通IDを申請すると、その結果が大学入試センターに登録される。大学受験の時には、その成績を申請に従って大学入試センターが大学側に提供するというわけなんだ。

<11月に申し込み開始>

  なるほど。自分で検定の成績を提出しなくてもいいってことなのか。ところで、その共通IDってどうやって取ればいいの?
J先生  受験生を識別する共通IDの申し込みは11月から始まる予定だよ。高校などに在学中の人は、学校でまとめて申し込んでくれる。もう卒業した人は直接大学入試センターに申し込む必要がある。共通IDが発行されたら、来年4~12月に7種類(6団体)の試験から最大2回受験し、その結果を利用できる。
美咲  あれ? 共通テストに活用できる英語検定試験って8種類じゃなかったっけ。

<TOEICは不参加>

J先生  7月になってTOEICが共通テストへの参加を取り下げたんだ。TOEICは「読む・聞く」と「書く・話す」の試験を別々に実施(じっし)していて、運営や結果提供が複雑になるため「責任を持って対応を進めることが困難と判断した」と説明しているよ。

美咲  急に予定が変わったりするとなんだか不安になるわね。これからも変更があったりするのかしら。

J先生  共通テストは、全国で50万人以上が受験する見込みだ。文部科学省や大学入試センターは、家庭の経済状況や住んでいる地域などで英語の検定試験を受ける機会が左右されないように、実施会場の確保や検定料への配慮などを求めていたけれど、考えていたより大変だったようだね。文科省によるとTOEICの受験を予定していたのは、来年度に3年生として民間検定を受ける見通しの生徒の約2%で「影響は限定的」としているけれど、今後も修正がないかどうかは常に新聞などで情報をチェックしておかないといけないね。

翔(しょう) 高校2年生の兄。来年受験の切迫感はあまりない。
美咲(みさき) 中学1年生の妹。受験や勉強のことは兄を参考にしようと考えている。
J先生 教育問題に詳しい先生。いろんなことを分かりやすく解説するのが得意。

 

2019年7月14日

 

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