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2019.7.16

大学入学共通テスト 数学の文章記述見送り 初年度 試行調査で正答率低迷

現行の大学入試センター試験の後継で2020年度に始まる大学入学共通テストを巡り、大学入試センター(東京)が数学で検討していた文章記述の問題導入を初年度は見送る方針を決めたことが7月12日、分かった。昨年11月の試行調査では、文章で解答する問題1問を含む記述式の小問3問の正答率が低迷し、本番では3問とも数式のみを記述させる。
センターが今月、各地で実施している高校関係者らへの説明会で明らかにした。記述式問題の導入は共通テストの目玉の一つ。選択肢から答えを選ばせるのではなく、考えをまとめて論述させることで「思考力・判断力・表現力」を評価できるとしている。
センターは今回の変更について「試験全体のバランスを整えるための措置」としているが、記述式導入の意義を損なうことがないのか論議を呼びそうだ。
センターによると、試行調査の数学は「数式を記述する問題、または問題解決のための方略などを端的な短い文で記述する問題を出題する」との方針で作成。「数学1・A」で小問3問を出題したが、正答率は最大でも10・9%で、文章で解答する問題は3問中最低の3・4%にとどまった。
記述式の正答率はセンターの想定よりも低く、「総合的な判断」(担当者)で、初年度は文章記述の出題をしないことに決定。新たに「数式等を記述する小問3問を作成する」といった問題作成方針を示し、文章の記述は必要ない形にする。
センターは、国語の記述式についても、解答字数の上限を最大で120字程度とすることも決定。小問3問を記述式とし、うち1問を「80~120字程度を上限」とし、残りの2問は「それよりも短い字数」とした。これまでは3問を「20~30字程度、40~50字程度、80~120字程度」とし、明確な上限を示していなかった。センターは「分量が短い2問の問題作成の幅を広げるため」と説明している。

<「現実レベル」に修正 大学受験に詳しい教育情報会社「大学通信」の安田賢治常務の話>
試行調査で記述式の正答率が低かったから解答形式を限定し、易しくする意図があると受け止めざるを得ない。当初の理想は高かったが、現実の高校生のレベルに合わせたということではないか。文章が含まれる解答は、数式だけの場合に比べて採点が難しいことも背景にあると思う。大学入学共通テストの本番まで残り1年半という中での大きな変更で、初年度に受験する現在の高校2年生や指導教員らは混乱するのではないか。

 

2019年7月13日

 

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